日米の企業経営者らを前にあいさつするトランプ米大統領=6日午前9時18分、東京都港区の駐日米大使公邸、遠藤啓生撮影
来日中のトランプ米大統領と安倍晋三首相は6日午後、首脳会談を行う。強固な日米同盟と北朝鮮に対する圧力強化を確認する見通しだ。通商問題でトランプ氏は同日午前の演説で「日本との貿易は公平でない」と重ねて対日貿易赤字への不満を表明。会談でも焦点となりそうだ。
トランプ氏は6日午前、駐日米大使公邸で日米の企業経営者らを前に演説。「日本との貿易は公平でなく、開かれていない」と強調した。そのうえで、「両国に公平な貿易協定を考えることができるだろう。迅速で友好的にできる」と対日貿易赤字の改善に意欲を示した。自らが離脱を決めた環太平洋経済連携協定(TPP)については「我々は良い考えだと思わない。最終的には私が正しいと証明されると思う」と語った。
トランプ政権は中国に次ぐ赤字相手国の日本に対し、農産品や自動車の市場開放を求める。多国間の枠組みを重視する日本はTPP交渉を主導しているが、トランプ氏が首脳会談で日米二国間の自由貿易協定(FTA)にどこまで踏み込むかが焦点だ。
一方、安倍首相は6日午前、首…