100ヤードリターンTDを挙げたDB小椋=大阪府吹田市、大西史恭撮影
(5日、関学大42―28関大)
アメリカンフットボールの関西学生リーグは5日、大阪・万博記念競技場で、2連覇を狙う関学大と前節立命大に善戦した関大が対戦した。
先行したのは関学大。第1クオーター(Q)5分48秒、QB西野(3年、箕面自由)が投じたパスを身長186センチの大型WR松井(3年、市西宮)が関大DB2人と空中で競り合いながらボールをもぎ取って先制TDを挙げた。
しかし、関大もすぐに反撃する。第1Q8分48秒、QB入佐(3年、関西大倉)からWR藤原(3年、宝塚東)への6ヤードTDパスで追いついた。
第2Qに入って、関学大がRB高松(4年、箕面自由)の24ヤードTDランで再び勝ち越し。そして、第2Q終盤。関大が57ヤードFGを狙ったが、それを関学大DB小椋(4年、箕面自由)が自陣エンドゾーン内でキャッチ。そのまま一気に100ヤードリターンしてTD。小椋は「今まで飛んできたこともなかったけど、あの状況なら狙ってやろうと思っていた。気持ち良かった」。関大はその直前にも50ヤードFGを狙ったがボールがゴールまで届いていなかった。その時よりも長いFGトライだっただけに、小椋は「いいキッカーだったけど、もしかしたらと思って」とエンドゾーンまで下がっていた。そんな機転を利かせたビッグプレーに納得の表情を浮かべた。
後半は関大も攻勢に出た。キッカー三輪(3年、舞子)が計2本の40ヤード超のFGを決め、第4Q5分32秒ではキックオフリターナーに入ったWR中村(4年、広島観音)が100ヤードリターンTDを奪った。しかし、関大は第2Qで突き放されたのが最後まで響き、一度もリードを奪うことはできなかった。
関学大は19日に立命大との全勝対決に挑む。鳥内監督は「関大も強い相手なのは分かってたし、簡単にいくはずがないねん。そんな甘ない。でも、次はもっと簡単ではないのは分かっている。まだ、アカンところはいっぱいある」。守備の最後尾を守る小椋も「関大戦で出た反省をどこまで潰せるか。(立命大戦までの)2週間で取り組みたい」と決意を新たにした。(大西史恭)