ソウルで7日、共同記者会見で握手する米国のトランプ大統領(左)と韓国の文在寅大統領=ロイター
アジアを歴訪中のトランプ米大統領は7日、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領とソウルの大統領府(青瓦台)で会談し、北朝鮮が自ら核兵器を断念するまで最大限の圧力と制裁をかけ続けることで一致した。トランプ氏は共同記者会見で、空母3隻と原子力潜水艦を現在、西太平洋地域に配置していることも明らかに。米朝の軍事力の差は歴然だとし、北朝鮮が交渉の席に着くのが理にかなっていると述べた。
文氏とトランプ氏の首脳会談は就任後3回目。米大統領が韓国に国賓として迎えられるのは1992年のブッシュ大統領(父)以来25年ぶりとなる。
会談では北朝鮮の核問題が中心議題になった。韓国側によると、両首脳は、北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」が朝鮮半島の平和構築につながるとの認識で一致。朝鮮半島周辺への米爆撃機B1Bなど戦略兵器のローテーション配備の強化や、韓国が開発する弾道ミサイルの弾頭重量制限の撤廃などを首脳レベルで合意した。
会談後、文氏は「今は制裁と圧迫に集中しなければならないときだ」と述べ、持論である対話を通じた平和構築を「語るべき段階ではない」と封印。トランプ氏は「北朝鮮の独裁者は全世界の数百万の人命を脅威にさらし、全世界の脅威だ」と指摘し、中国やロシアに対し、北朝鮮への圧力を強めるよう求めた。
またトランプ氏は、北朝鮮の脅威に対抗するため、原子力空母と駆逐艦などからなる三つの空母打撃群、原子力潜水艦を配置していることも明らかにし、「実際に使用することがないことを望む」と警告した。ロイター通信によると、数日内に空母3隻が西太平洋で合同訓練をするという。
トランプ氏はこれまで「(北朝…