立憲民主党の辻元清美国対委員長=8日午後、東京・永田町、関田航撮影
衆院選の自民党大勝で、衆参両院で与党が3分の2前後の議席を占める状態が続く。「ソーリ、ソーリ」と歴代首相と相対してきた国会質問で知られ、野党第1党の立憲民主党の国会対策委員長に就任した辻元清美氏はどのような戦略で巨大与党に挑むのか。野党の質問削減問題を中心に、インタビューで聞いた。
改憲発議で強行採決はあり?自民・森山国対委員長に聞く
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衆院選の結果、自民、公明両党は312議席。民進党の分裂で結成された立憲は54議席に過ぎない。
――重圧はありますか。
「もう寝ていても、与党との交渉が夢に出てくる状況。与党の力を借りて、野党の力が発揮できる国対にしたいと思っている」
――「与党の力を借りる」とは。
「与党の中にも『数で押し切るのは民主主義の原則から考えておかしい』と思っている人たちがいる。そうした思いと寄り添い、共同作業で物事を決めたい」
――しかし、政府・自民党は冒頭から野党の質問時間を削って、与党の時間を増やすよう求めてきました。辻元さんは与党経験もありますが、与党の質問は必要ですか。
「与党の質問は政府のたいこ持ちになりがち。日本は政府・与党が一体の議院内閣制で、与党で議論された予算案や法案が国会に提出される。立法府は、野党がしっかりチェックする場だ」
「国会でも大多数の与党議員の…