質問をめぐる与野党の主張
学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題を議論する衆院選後初めての国会審議が、質問時間をめぐる与野党対立の余波でずれ込んでいる。13日に開かれた衆院文部科学委員会の理事懇談会で、持ち時間を増やそうとする与党と反発する野党の協議がまとまらず、15日以降に先送りされた。
加計審査、再三の不備指摘 学園側へ「警告」文書も
「5対5」か「2対8」か 国会質問時間、与野党譲らず
各党・会派の代表者が審議日程などを話し合った13日夕の理事懇。与党側は文科委の質疑を14日に3時間行い、質問時間は「与党5対野党5」とすることを提案したのに対し、野党側は15日に7時間の質疑で質問時間は「与党2対野党8」とすることを要求。協議はまとまらず、14日に改めて話し合うことになった。
そもそも今回の文科委は、10日に自民党と野党第1党の立憲民主党の国会対策委員長が「14日にも開催」と合意していた。加計学園が運営する岡山理科大の獣医学部新設について文部科学相の諮問機関「大学設置・学校法人審議会」が新設を認める答申をしたことを受けたもので、野党側が開催を要求していた。
政府・与党は衆院選で自民が大勝した直後、野党の質問時間削減を持ち出した。「与党2対野党8」(予算委員会ベース)から大幅に削減する方針に沿って、まずは文科委を「5対5」にしたい考えだ。
この日の理事懇後、与党筆頭を…