第3クオーター、得点を奪う比江島=長島一浩撮影
バスケットボール男子の2019年ワールドカップ(W杯)アジア地区1次予選は24日、東京・駒沢体育館であり、B組で世界ランク50位の日本は同30位のフィリピンに71―77で敗れた。1次予選は16チームが4組に分かれ、リーグ戦を来年7月までホーム・アンド・アウェー方式で行う。日本の次戦は27日、アウェーで豪州と戦う。
格上相手に一時は逆転成功、監督「次につながる」
ここ14年間勝てていなかったフィリピンからの大きな勝ち星は、あと少しのところでつかめなかった。
日本は序盤、シュートをことごとく外して重い展開に。第2クオーター(Q)には最大14点のリードを許した。だが、攻撃の連係が機能し始めた後半、開始3分で連続12得点を挙げて一時は逆転に成功した。
その後は接戦が続いたが、第4Qは一度も勝ち越せなかった。チーム最多20得点を挙げた比江島(三河)は「後半は僕らの時間帯もあったが、そこで流れを止められた。相手が一枚上手だった」と悔やんだ。
1976年モントリオール五輪を最後に五輪から遠ざかり、20年東京大会への開催国枠での出場さえも確約されていない日本男子。出場を国際連盟に認めてもらうには、このW杯本大会出場の32チームに入れるかが一つの基準になる。特にこの初戦は、昨秋のBリーグ開幕と同時に始まった新体制での強化の成果が試される舞台でもあった。
格上と互角に戦えたことはまずまずの進歩と言っていい。ラマス監督は「後半は一人ひとりが勝負でき、次のステップにつながる試合だった。必要なのは少しずつ自信をつけていくこと」と前向きに語った。(伊木緑)