ジュニア女子フリーでトリプルアクセルを跳ぶ紀平梨花=細川卓撮影
フィギュアスケートのジュニアグランプリ(GP)ファイナル第3日は9日、名古屋市の日本ガイシホールで女子フリーがあり、ショートプログラム(SP)4位で15歳の紀平梨花(関大ク)が、国際スケート連盟(ISU)公認大会では史上初のトリプルアクセル(3回転半)―3回転トーループの2連続ジャンプを成功させた。フリーは125・63点、合計192・45点で4位だった。
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冒頭で紀平が跳んだ初の大技。出来栄えで1・86点の加点がついた。「3回転半―3回転トーループが決まって本当によかった」と満面の笑み。ただ、続く2本目の3回転半は1回転になってしまった。結果は4位。「2本目がパンクしてしまった(1回転になった)のは悔しいが、学んだことを踏まえて(次戦の)全日本選手権に向けて頑張りたい」と語った。
トリプルアクセルは、女子では伊藤みどりや浅田真央、エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)ら過去7人しか成功したことがない大技。連続ジャンプを付けるのはさらに難度が高く、2010年バンクーバー五輪のSPとフリーで浅田がトリプルアクセルに2回転トーループを付けた例がある程度だ。
優勝はアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)の合計205・61点。冒頭で4回転サルコーに挑んで転んだものの、SP1位の順位を守った。