中国の国産大型水陸両用機「AG600」から再び朗報が伝わった。AG600は4日、湖北省荊門◆河空港(◆はさんずいに章)で消火任務システム初の科学研究テスト飛行を完了した。同機はコンディションが良好だった。中国航空工業集団有限公司の関係責任者によると、AG600は全面的に放水機能の検証段階に入っており、そして年内に放水消火試験を完了する予定だ。科技日報が伝えた。
AG600プロジェクト技術者によると、AG600の今回の放水機能テスト飛行検証は、同機の消火任務システムの稼働状況、同機における放水中の応答特性の検査、消火任務システムにおいて全体的な設計案に対する合理性の効果的な検証により、今後の消火任務システム及び同機使用モデルの確立に向け参考になるテスト飛行データを提供するため実施された。同時にパイロットの実際の放水飛行試験を通じ、同機の放水消火飛行のプロセスを大まかに評価し、今後合理的なプロセスを決める根拠を提供した。
AG600は中国が独自に設計・研究・製造する大型消火、水上救援水陸両用機であり、世界で研究中のうち最大の水陸両用機でもある。運−20大型輸送機やC919大型旅客機と共に、中国次世代特殊航空製品の代表作と呼ばれる。AG600の全長は37メートル、翼幅は38.8メートル、高さは12.1メートル。単一船体、カンチレバー1枚翼、3点式で収納可能な着陸装置を採用し、国産エンジン「渦槳−6」を4台搭載。最大離陸重量は53.5トン、最大巡航速度は時速500キロ、最大航続時間は10時間、最大航続距離は4000キロメートル以上。20秒内に12トンの水を汲み、波の高さ2メートルの複雑な気象条件下で水面救援行動を実施できる。森林火災消火、水上救援など複数の特殊任務を遂行する能力を持つ。
AG600プロジェクトの研究・製造と開発が順調に進んでいる。複数のテスト機の研究・製造も各地で急ピッチで進められている。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年3月5日