落下地点
体育の授業中の校庭に、重さ8キロ近い米軍ヘリの窓が落ちてきた。13日午前、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場に隣接する普天間第二小学校で起きた落下事故。一歩間違えば命にかかわりかねない事態に児童らはおびえ、繰り返される米軍の事件事故に県民は怒り、不信感を募らせる。
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小学校への落下物、米軍ヘリの窓 授業中の男児1人けが
2時間目の体育の時間。校庭の空から、米軍ヘリの窓が落ち、「バン」と衝撃音が響いた。
校庭の真ん中に砂ぼこりが舞った。ちょうど4年生が一角で鉄棒や縄跳びをしていた。反対側では2年生も体育の授業を受けていた。4年生の男児の腕に、小石のようなものが当たった。消防によると、落下物と男児とは13メートルの距離だったという。
学校によると、2階の事務室にいた職員も普段とは違う機体の音に気付いた。すぐに教師が子どもたちを校舎に避難させ、子どもたちに校庭に出ないように伝えて全校集会を開いた。大村朝永教頭が「あってはならないことが起きた。(児童が)安全に来られるようにお願いするからね」と話したという。
授業は午前中で打ち切られ、子どもたちは保護者らと下校した。
当時、体育の授業を受けていた4年生の女児(10)は「怖かった」と小さな声で話した。迎えに来た母親(45)は、「とにかく無事で良かった」。7日には近くの保育園で米軍ヘリの部品が見つかったばかりで、「まさかすぐにまた小学校に落ちるとは。考えられない」と語った。
校舎内にいた3年生の女児は「校庭から『キャーッ』という声が聞こえてきてびっくりした。怖かった」。学童保育職員の新城直美さん(55)は「子どもたちを落ち着かせ、不安をためないように話をするつもりです」と話した。
2年生の娘が通う泉川若子さん…