初来日した韓国の康京和外相。李洙勲駐日大使(左)の出迎えを受けた=19日午前、羽田空港、武田肇撮影
河野太郎外相は19日昼、韓国の康京和(カンギョンファ)外相と東京都内で会談した。慰安婦問題をめぐる日韓合意や北朝鮮の核・ミサイル問題などについて協議したとみられる。康氏は外相就任後、初めての来日。歴史認識問題をめぐってギクシャクする両国関係の改善につなげられるかが課題だ。
日韓合意は2015年、慰安婦問題の最終的かつ不可逆的解決を示すものとして両政府が取り決めた。だが、政権交代した韓国は今年7月、外相直属の有識者らによるチームを作って合意の検証を開始。韓国政府関係者によると、作業は進行中で、合意について否定的な評価が含まれることが避けられないという。
康氏の来日は、年内にも予定される検証結果公表を前に日本側の理解と反応を探る狙いがある。
会談に先立ち、康氏は羽田空港で「日本は非常に重要な隣国であり、相互の関心事項について話し合うことがたくさんある」と記者団に語った。一方、河野氏は会談前の閣議後会見で「日韓合意は最終的かつ不可逆的な合意として両国政府が合意している。韓国政府には誠実に履行していただきたい」と述べ、合意の破棄や追加交渉には応じられないとの立場をにじませた。
康氏はまた、世界文化遺産に登…