岐阜県美濃加茂市の伊藤誠一副市長(61)は21日、受託収賄罪などで有罪が確定する見通しの藤井浩人・前市長(33)の辞職に伴う来年1月の市長選に立候補する意向を表明した。市議会で「美濃加茂市をもっと輝き続けるまちにするために来たる市長選に立候補することを決意した」と語った。
伊藤氏は同日午後、記者会見を開く予定。1月21日告示、28日投開票の同市長選への立候補表明は伊藤氏が初めて。藤井氏が14日に辞職したことを受け、市議会で多数を占める自民党系3会派は、市政の混乱を避けるために伊藤氏を擁立することで合意。3会派の代表者が16日、伊藤氏に「結束して応援する」として立候補を要請した。
伊藤氏は総務部長、経営企画部長などを経て、10月から副市長。15日から市長職務代理者。伊藤氏を起用した藤井氏は「心を一つにやってきた。(伊藤氏が立候補すれば)胸を張って応援したいと思う」と語っている。