19日、テヘラン市内は大気汚染によるスモッグに覆われた=AFP時事
イラン各地で乗用車や工場の排ガスなどによる大気汚染が深刻化している。首都テヘランでは20日、幼稚園や小中高校が4日連続で休校となり、過去の最長記録に並んだ。中心部では世界保健機関(WHO)のPM2・5の基準値の8倍超を記録した場所もあり、市当局は市民に外出を控えるように呼びかけている。
20日、テヘラン全域は白いスモッグで包まれ、視界が悪く、外に出るだけで目が痛くなり頭痛がして息苦しくなる。街ではマスク姿の人たちの姿が多く見受けられた。市当局傘下の調査会社や地元メディアによると、17日以降、テヘラン市内では3日連続で、大気1立方メートルあたり25マイクログラム以下(1日平均)というWHO基準の約6倍を記録。18日にはプロサッカーの試合が中止になり、イラン各地でも学校が数日間、休校になったという。
イランの大気汚染は、車や工場…