中国の国有造船大手「中国船舶重工集団(中船重工)」が、今後の建造計画や目標などを示す「発展戦略綱要」の中で、原子力空母の開発計画を表明した。中国で原子力空母の開発計画が公になるのは初めて。インド洋や太平洋などで制海権を握る米国への対抗として、遠洋での作戦能力向上を図る模様だ。
中船重工は2月27日に綱要を発表。新型原子力潜水艦や水中無人機と併せて「原子力空母の実現を目指す」とした。具体的な開発時期は示していないが、「海軍が2025年に目指す遠洋戦略の転換に向けて、高品質の武器装備を提供する」とも記し、この時期が念頭にあるようだ。
綱要は同社のホームページに掲…