「ワールド碁チャンピオンシップ2018」に出場する6人。左から井山裕太名人・七冠(日本代表)、王元均八段(台湾代表)、山下敬吾九段(日本代表)、申眞ソ(シン・ジンソ)八段(韓国代表)、柯潔(か・けつ)九段(中国代表)、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(韓国代表)=16日、東京都内
日中韓台湾の囲碁トップ棋士6人が世界の頂点を争う「ワールド碁チャンピオンシップ2018」(WGC、日本棋院主催)が、17日から東京・市ケ谷の日本棋院で開幕する。日本からは井山裕太名人・七冠(28)、山下敬吾九段(39)が出場。地元開催の世界棋戦で、劣勢を強いられている世界でのタイトル奪取を狙う。
ほかに出場するのは昨年のWGCチャンピオンの韓国ランキング1位、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(25)、同国ランキング2位の申眞ソ(シン・ジンソ)八段(17)、中国ランキング1位の柯潔(か・けつ)九段(20)、台湾ランキング1位の王元均(おう・げんきん)八段(22)。
開幕前夜の16日に組み合わせ抽選会があり、1回戦は山下―王、柯―申の組み合わせとなった。山下―王の勝者が18日の準決勝でシードの井山と、柯―申の勝者が朴と対戦する。決勝は19日。
16日夜の記者会見で、昨年の第1回で最下位だった井山は「残念な結果にもかかわらずシードになったのは正直複雑な気持ちもあるが、意識せずベストを尽くしたい」、山下は「みなさん私よりだいぶん年下。読みよりも構想力で戦いたい。1回戦で勝てば(準決勝は日本勢同士なので)日本勢が決勝にいける。がんばりたい」と話した。
持ち時間は各3時間。優勝賞金は2千万円。3日間とも大盤解説会がそれぞれ午後1時から、日本棋院東京本院2階である。料金2千円。(大出公二)