安倍晋三首相は24日、広島県呉市にある海上保安大学校の卒業式に出席し、「法の支配にのっとった自由で平和な海を後世に引き継いでほしい」と祝辞を述べた。
首相は、日本の排他的経済水域(EEZ)内での北朝鮮漁船の違法操業や、尖閣諸島周辺での中国公船の領海侵入に触れ、「我が国の海域を取り巻く環境は海上保安庁の歴史で類をみない厳しさだ」と指摘。法の支配を国際社会に広める必要性を強調した。
海上保安庁が今年、創設70周年を迎えるのに合わせて初めて出席した。現職首相の出席は2006年の小泉純一郎氏以来で2人目。