開幕した企画写真展「よみがえる沖縄1935」=31日午前10時39分、横浜市中区日本大通の日本新聞博物館、久松弘樹撮影
1935年に朝日新聞記者が沖縄で撮影した写真を展示する「よみがえる沖縄1935」(日本新聞博物館、朝日新聞社、沖縄タイムス社主催)が31日、横浜市中区の同博物館(ニュースパーク)で始まった。7月1日まで。
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写真は、大阪朝日新聞(当時)の記者とカメラマンが、沖縄の漁業や製糖、風習などを取材した際に撮影されたもの。約80年後に朝日新聞大阪本社でネガ277コマが見つかった。写真展ではこのうち約100点を展示。一部は人工知能(AI)技術と地元の人の記憶でカラー化している。
開会式典で、朝日新聞の西村陽一編集担当は「写真にある屈託のない笑顔、表情。この先に沖縄は戦火に踏みにじられる。これは非常に歴史的な企画展になると思う」とあいさつした。
入館料は一般400円、大学生300円、高校生200円。中学生以下は無料。4月15日午後1時半から、朝日、沖縄タイムスの記者らによるギャラリートークがある。先着100人、メールか往復はがきで申し込む。5月26日と6月23日にはAIによる写真カラー化のワークショップもある。問い合わせは同博物館(045・661・2040)。