アイスショーで演技する本田真凜=細川卓撮影
フィギュアスケート女子の本田真凜(16)が、4月から米国に拠点を移すことがわかった。31日、大阪であったアイスショーで報道陣に明かした。世界のトップスケーターを育てている、ラファエル・アルトゥニアン・コーチに師事する。本田は「自分の環境を変えて、新しくスタートできたら。一つひとつできることを増やしていきたい」と話した。
「練習がすごく厳しくて…」 真凜、新天地での成長誓う
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本田は2016年の世界ジュニア女王。今季、シニアに参戦し、国際大会デビュー戦となったUSインターナショナルクラシックで優勝するなど、平昌五輪出場が期待された。だが、昨年12月の全日本選手権で7位に終わり、出場を逃した。全日本のフリー後、「悔しい。やってきたことに間違いがあったんじゃないかと思う。見つめ直していきたい」と涙を浮かべた。
本田はすでに3月から米国で練習をしている。特にジャンプの技術を高めたいという。本田は2連続3回転ジャンプを跳んでいるが、3回転半や4回転を跳ぶ女子もいる。「ジャンプの安定感や女子の進化という部分で、ついていけるように頑張りたい」と、レベルアップを誓う。
アルトゥニアン・コーチは米国を拠点に活動し、世界選手権5度優勝のミシェル・クワン(米)らを育てた。バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央も指導した。現在は世界王者のネーサン・チェン(米)のコーチを務める。