ホームが修復されたJR立野駅。レールはまだ敷かれていない=2018年4月9日午前9時40分、熊本県南阿蘇村、金子淳撮影
2年前の熊本地震で被災し、一部の区間で不通が続いているJR豊肥線。復旧工事が進む肥後大津(熊本県大津町)―立野(同県南阿蘇村)間の現状を、JR九州が9日、報道陣に公開した。立野駅では地震で損壊したホームが修復されており、今後、レールの敷設などが進む予定だ。
熊本県と大分県を結ぶ豊肥線は土砂崩落によるレールの寸断などで、肥後大津―阿蘇(同県阿蘇市)間の約27キロが現在も不通になっている。比較的工事が容易な肥後大津―立野間(約10キロ)で復旧工事を優先的に進めており、9日は立野駅の構内や、途中区間の復旧工事の現場が公開された。
JR九州によると、不通区間全体で被害があった約50カ所のうち、復旧工事に着手したのは22カ所。(女屋泰之)