北朝鮮は11日、国会にあたる最高人民会議を平壌で開く。北朝鮮では毎春、最高人民会議が定期的に開催されている。11日は、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の党の最高位就任6周年にあたる。11日の会議では、正恩氏が出席して外交政策などに言及するかどうかが焦点になる。
朝鮮中央通信によれば、北朝鮮は9日の党中央委員会政治局会議で、正恩氏らが最高人民会議に提出する予算案を審議した。11日の会議では世代交代を進める人事もありそうだ。
一方、同通信は11日、中国共産党の宋濤・党対外連絡部長が率いる中国芸術団が近く訪朝すると伝えた。同通信は「朝中親善関係を新たな高い段階で強化発展することに貢献するだろう」と指摘した。
宋氏は昨年11月、習近平(シーチンピン)党総書記(国家主席)の特使として訪朝したほか、先月の中朝首脳会談でも同席した。宋氏は今回の訪朝でも正恩氏と面会する可能性が高い。(ソウル=牧野愛博)