羽生善治竜王の先手で第1局が始まった。左は佐藤天彦名人=2018年4月11日午前9時、東京都文京区のホテル椿山荘東京、迫和義撮影
佐藤天彦(あまひこ)名人(30)に羽生(はぶ)善治竜王(47)が挑戦する第76期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第1局が11日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で始まった。振り駒で先手となった羽生竜王が▲2六歩と突くと佐藤名人は△3四歩と応じた。
名人戦のタイムラインはこちら
防衛か奪取か、将棋名人戦11日開幕 ファン集う前夜祭
若き名人と、永世名人の資格を持つ竜王が、将棋界で最も伝統がある最高峰の座をかけて戦う。2人の名人戦は、当時名人の羽生竜王に当時八段の佐藤名人が挑戦した第74期以来2年ぶり。当時は佐藤名人が4勝1敗でシリーズを制し、名人位を奪取している。羽生竜王がリターンマッチをどう戦うか、佐藤名人がどう迎え撃つか、シリーズを占う上での重要な一局だ。
持ち時間各9時間の2日制で、11日夜に指し掛け、12日夜までに決着する見込み。
現地の大盤解説会は、11日が午後2時半から同6時半まで、12日は午後2時から終局まで。入場料は2日通し券3千円、1日券2千円。(村上耕司)