自民党の臨時党員大会であいさつする安倍晋三首相=2018年4月14日午後、大阪市中央区、遠藤真梨撮影
安倍晋三首相は14日、大阪市内で自民党大阪府連が開いた臨時党員大会に出席した。「大阪の場合は維新の旋風が吹き荒れ厳しかったと思う。皆さんがやっぱり自民党しかないと決意して頑張っていただいた」とあいさつ。日本維新の会と競合する自民党府連との結束を強調した。
首相が党の地方組織の大会に参加するのは異例のこと。安倍首相が維新の代表を務める松井一郎・大阪府知事と関係が近いことから府連内に不満の声があり、秋の総裁選を見据えて配慮したものとみられる。
安倍首相は、前日に府連の議員と会食したことに触れ、「(維新が掲げる)大阪都構想の住民投票で考え方が違う、迷惑していると言われた。しっかりと受け止めなければならない。大阪府連が決めたことは自民党の考え方であり、私の考え方でもある」と強調した。
財務省による決裁文書改ざんなど相次ぐ不祥事については「行政府の長として責任を痛感している。私も先頭に立って全容を解明し、根本から組織を立て直していく」と改めて決意を示した。(黒石直樹、菅原雄太)