記者会見する林芳正文部科学相=2018年4月20日午前9時41分、東京・霞が関、根岸拓朗撮影
学校法人「加計(かけ)学園」の愛媛県今治市への獣医学部新設計画をめぐり、林芳正文部科学相は20日、愛媛県職員らが2015年4月2日に柳瀬唯夫首相秘書官(現・経済産業審議官)と面会する予定だと記したメールを文科省職員が残していたことを明らかにした。愛媛県が作成した文書には柳瀬氏が首相官邸で対応したと記されており、面会の予定が文科省にも伝わっていたことになる。
特集:加計学園問題
「加計で愛媛県職員ら官邸訪問予定」文科省にメール残る
林氏によると、メールは内閣府職員が送っていた。印刷した形で残っており、「15年4月2日午後0時48分」と記されている。直前まで愛媛県職員や今治市職員、加計学園の関係者らが藤原豊・地方創生推進室次長(現・経済産業省貿易経済協力局審議官)に面会した際の内容などが書かれた後に「本日15時から柳瀬総理秘書官とも面会するようです。概要は後でまとめてお送りします」とあった。
愛媛県が作成した文書には、2日の面会で柳瀬氏が「本件は、首相案件」と発言したなどと記されている。柳瀬氏は「記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはない」とコメントしており、面会の有無が焦点となっている。