沿道に集まった人たちに手を振る高木菜那選手(右)と妹の美帆選手=2018年4月22日午後、北海道幕別町、白井伸洋撮影
平昌五輪スピードスケート女子で金メダルを含む計五つのメダルを獲得した姉妹の高木菜那(25)、美帆(23)両選手が22日、故郷の北海道幕別町で凱旋(がいせん)パレードをした。人口約2万7千人の町に約1万8千人(主催者発表)が集まり、沿道で声援を送った。
町や地元スケート団体などによる実行委員会が主催。ブレザー姿の姉妹を乗せたオープンカーは、約1・2キロの道のりを約1時間かけて走った。地元の小学生ら約400人が待ち受けた場所では、車から降りてハイタッチを交わした。
パレード後には町民報告会に出席。菜那選手は「たくさんの皆さんが喜んでくれていたことを知り、心に残る最高のオリンピックができた」。美帆選手は「平昌にいるときも家族から地元のパブリックビューイングの様子を伝えられていて、私自身でも盛り上がったオリンピックだった。何らかの形で恩返ししたい」と話した。
北海道本別町の山本勝さん(67)は、パレード開始(午後1時)の3時間半前に沿道に陣取った。「2人を間近に見て感激した。姉妹が一緒に金メダルを取るということは、やはりすごい」と興奮した様子。姉妹とハイタッチした北海道大樹町の小学4年、前田瑛理さん(9)は「ますますスケートをするのが楽しくなった。私も将来はオリンピックに出たいと思った」と話した。(池田敏行、今泉奏)