女児が発見された線路の近くを保護者に付き添われて登校する児童=2018年5月9日午前7時18分、新潟市西区、竹花徹朗撮影
新潟市西区の市立小針小2年、大桃珠生(たまき)さん(7)が殺害され、線路に遺棄された後に列車にひかれた事件で、大桃さんは遺棄の数時間前に絞殺された可能性があることが、捜査関係者への取材でわかった。新潟県警は、何者かが列車が来る直前に遺体を遺棄したとみており、現場周辺で不審な人物が目撃されていないかなど、前後の状況を捜査している。
県警によると、大桃さんは7日午後3時ごろ、小学校から友達と一緒に下校し、現場から約470メートルの踏切付近で別れた。その後1人で歩く姿も目撃されているが、自宅には戻らず、同日午後10時半ごろにJR越後線の線路で列車にひかれたという。約10分前に別の列車が通過した際に異常はなく、県警はこの約10分の間に遺棄されたとみている。
司法解剖の結果、死亡推定時刻は7日午後だった。捜査関係者によると、遺体からの出血が通常の列車事故に比べて多量ではなかったことや遺体の状況などから、県警は、ひかれた時点では死後数時間が経っていたとみている。首には絞められたような跡があり、何者かが大桃さんを殺害後、数時間経ってから、列車事故を装うために線路に遺体を遺棄したとみて捜査している。
殺人事件と断定されてから一夜明けた9日朝、大桃さんの通っていた小針小学校では、教員や地域住民が見守る中、児童らが集団で登校した。同小では同日、全校集会を開き、事件について児童らに説明した。