女児が発見された現場近くは街灯も少なく暗い=2018年5月8日午後8時39分、新潟市西区、竹花徹朗撮影
新潟市西区青山水道のJR越後線で7日午後10時半ごろ、同区小針上山、市立小針小学校2年生の大桃珠生(たまき)さん(7)が普通列車にひかれ、その後死亡が確認された。司法解剖の結果、大桃さんの死因は窒息死と判明。新潟県警は8日、大桃さんが列車にひかれる前に殺害され、線路に寝かされたとみて、殺人と死体遺棄の疑いで新潟西署に捜査本部を設置した。
列車にはねられた女児死亡、事件の可能性も 新潟
発表によると、死亡推定時刻は7日午後とみられる。捜査関係者によると、大桃さんの首には絞められたような跡があったという。県警は、何者かが大桃さんを殺害後、列車事故に見せかけようとした疑いがあるとみて捜査している。
県警などによると、大桃さんは7日午後3時ごろに下校した。友人と歩く姿が目撃されており、現場から約200メートル離れた踏切付近で別れた。別れた後に1人で歩く姿を見た人もいるという。同5時ごろ、大桃さんの母親から「学校を午後3時すぎに出た後、帰って来ない」と通報があり、警察が行方を捜していた。
大桃さんは同10時半ごろ、JR越後線の青山―小針間で新発田発内野行きの上り普通列車(4両)にひかれた。現場は単線で、別の列車がその約10分前に通過しており、県警は、別の場所で殺害された大桃さんが、この約10分間に遺棄されたとみている。大桃さんはピンク色のジャンパー、グレーのズボン姿で、付近にはランドセルもあった。
現場の線路はJR小針駅近くで、両脇には人が乗り越えられるほどの高さの柵がある。周辺は住宅街で、大桃さんの自宅とは直線で百数十メートルの距離だという。