アイスショーで演技する羽生結弦 (C)Fantasy on Ice 2018 in KOBE
フィギュアスケート男子で五輪2連覇を達成した羽生結弦(ANA)が15日、神戸市内であったアイスショーのオープニングで、4回転トーループを決めた。
フィギュア特集 Kiss and Cry
平昌五輪前に痛めた右足首の回復も順調な様子。松任谷由実の「春よ、来い」のピアノを使用したプログラムも披露し、3回転ループなど2回のジャンプを成功させ、5100人の観客を魅了した。フィナーレでは、トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)の5歳になる息子、アレクサンドルくんとも「共演」した。
そのアレクサンドルくんは、父も滑ったことのあるプログラム「マイケル・ジャクソンメドレー」を披露。父に連れられてリンクに入った後、5歳とは思えない堂々とした演技を見せた。演技終了後に、リンク脇で父に抱き上げられると、観客席からはひときわ大きな歓声が起こった。
来季からシニアに上がることが明らかになった紀平梨花(関大ク)は「経験を積んで、北京五輪に向かっていきたい」。来季のフリープログラムの演目は「ビューティフル・ストーム」と発表。「波の音とか雷の音でパワーにあふれた地球というイメージ。トリプルアクセル(3回転半)は必ず入れて、4回転も国内の大会とかで入れていこうかなと思っています」と明言した。
4連続ジャンプで会場を沸かせた三原舞依(シスメックス)は「すごい盛り上がってくれたのでうれしかった。世界選手権に出ることが目標」。坂本花織(同)は新しいエキシビションを披露し、「久しぶりに明るい曲をやったので恥ずかしい部分もあるけど、自分らしい明るさを全開に出せる曲」と笑顔で語った。(大西史恭)