後半、フランスに勝ち越され、うなだれるアルゼンチンのメッシ⑩=関田航撮影
(30日、フランス4―3アルゼンチン サッカー・ワールドカップ)
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背番号10。
ともにW杯の優勝経験があるアルゼンチンとフランスの対決は、エース番号を背負う新旧スター選手のプレーが勝負を決めた。
際立ったのは、フランスの19歳の「10番」。スピードスターのエムバペだった。
前半11分、アルゼンチンのミスを拾い、スピードに乗ったドリブルで、ゴール前まで持ち込む。アルゼンチンDFのロホがたまらず、反則。あっさりとPKで先制点を手にした。
「強烈な個人能力を持つフランスには組織として、チームとして戦う」。試合前にそう話していたアルゼンチンのサンパオリ監督の言葉もむなしかった。このあとも、エムバペには再三、守備網を破られた。
後半12分から、19、23分と立て続けにフランスの得点。このうち、2点を挙げたのはエムバペだった。
一方、アルゼンチンの10番、メッシは守備から解放され、攻撃専念を任された。しかし、ゴール近くにいれば、マークは厳しくなり、スペースもない。最前線に残るほど、31歳は孤立した。ボールが渡らず、時間が経過していった。ゴールを決められずに終わった。
2大会連続で平均年齢が高かったアルゼンチンに、若いフランスが引導を渡す勝利。2大会連続で準々決勝に進んだ。(潮智史)