堺市で3月、弟を練炭自殺に見せかけて殺害したとして、姉で建設会社長の足立朱美容疑者(44)が逮捕された事件に絡み、大阪府警は23日、弟の妻らに対する名誉毀損(きそん)と器物損壊の疑いで足立容疑者を再逮捕した。「黙秘します」と供述しているという。
「弟は自殺で間違いない」逮捕の姉が手記 練炭偽装殺人
遺体から睡眠剤成分、容疑者の処方薬と一致 自殺偽装
捜査1課によると、足立容疑者は4月27日、弟で3月に死亡した聖光(まさみつ)さん(40)の妻(37)宅に止めてあった車に塗料を吹き付け、妻や、聖光さんが経営していた会社関係者を中傷する文書を近所のポストに入れるなどした疑いがある。文書には妻らが聖光さんを「自殺に追い込んだ」などと記されていたという。
足立容疑者に似た人物が文書を配る様子が付近の防犯カメラに映っており、聖光さんの遺体発見時の様子など、限られた親族しか知らない内容が文書に書かれていたという。足立容疑者は今月、聖光さんへの殺人罪で起訴されたが一貫して否認しているという。