おやじのせなか ラグビー選手・リーチマイケルさん
どんなことがあっても慌てずに冷静、口数も少ない。家族の中で僕だけが、そんなお父さんにそっくりだと言われます。
あえて心がけているのではなく、そういう性格なんです。でも、ラグビーのコーチには「もっと感情を出せ」とアドバイスされます。妻にも「感情を表に出さないので、何を考えているかわかりにくい」と言われてしまいますね。
お父さんはニュージーランド人で、若い頃はラグビー選手。小柄ですが、手はグラブをはめたように大きく、力も半端なく強かった記憶があります。でも5歳の時に僕にラグビーを勧めてきたのは、フィジー生まれのお母さん。お父さんは「マイケルがやりたいなら」とだけ。15歳で日本に留学する時も「郷に入れば郷に従え」という意味のことを言われただけでした。
高2の時にニュージーランドの自宅が火事で焼けた時も、冷静でした。「家族が無事だったから、良い勉強になった。れんがをまた買えばいい」と言っていたのが印象に残っています。
いつも自然体というか、小さな…