相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され、職員を含む27人が負傷した事件から、26日で2年になるのを前に、神奈川県などが主催する追悼式が市内で開かれた。遺族や園の関係者ら約600人が参列した。
「夏になるとあの日に引き戻されます」。入倉かおる園長は声を震わせながら追悼の辞を読み、亡くなった19人に向けて「一緒に過ごした仲間たちは、あなたに見守られながら力強く生きています」と続けた。
同県の黒岩祐治知事は「新年会で和太鼓演奏を楽しみにしていたあなた」「盆踊りの炭坑節が好きだったあなた」と19人のエピソードを紹介した。
入所者の家族会の大月和真会長は「怖かったろうに、痛かったろうに。19のみたまよ安らかにと、ご冥福を祈るばかりです」と述べた。
壇上には入所者が19色の折り紙で作ったやまゆりの花束が飾られ、参列者は壇に向けて献花した。(飯塚直人、岩堀滋)