相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され、職員を含む27人が負傷した事件から26日で2年を迎えた。解体工事中の園舎前に設けられた献花台には、白いユリの花や折り紙で作った花が手向けられ、多くの人が祈りを捧げた。
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兵庫県明石市の小学校で特別支援学級を受け持つ三好淳一教諭(43)は、夜行バスを使って、園を訪問。同僚からメッセージを募った色紙と大きな花束を捧げた。事件当時は、「自分の受け持つ子供たちが攻撃された気持ちだった」と振り返る。「この子たちを受け入れる社会を作らないといけない。19人の犠牲は絶対無駄にしない」と話した。
事件で重傷を負った尾野一矢さん(45)の父、剛志さん(74)は「事件当日の記憶や息子が入院して寝ている様子が今も心を離れない。自分は一生、事件のことを話していくつもりです」と話した。(飯塚直人)