物流大手「日本通運」で有期雇用契約で働いていた男性(38)が、無期雇用契約への転換を希望できる時期の直前に雇用を打ち切られたのは不当だとして、同社に従業員としての地位確認などを求める訴訟を31日、横浜地裁川崎支部に起こした。
訴状などによると、男性は2012年9月から同社川崎支店で派遣社員として勤務。改正労働契約法で、契約期間が通算5年超になると無期契約が希望できるルールが導入された後の13年7月から、同社の直接雇用の従業員になった。1年契約を4回更新した後、契約期間が5年超となる前日の今年6月30日に雇用を打ち切られたという。
日通広報部は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
同社に対しては、4月にも別の元従業員が東京地裁に同様の訴訟を起こしている。