シェアハウス投資向け融資で資料改ざんなどの不正が相次ぎ発覚したスルガ銀行(静岡県沼津市)は、2018年4~6月期決算の発表を9日に延期したと明らかにした。当初は3日の予定だった。同行は「延期ではなく変更だ。特段の理由はない」と説明している。
スルガ銀は5月、一連の問題について、行員も不正を黙認していた可能性があると公表。6月には、前月に公表済みだった18年3月期決算を訂正し、純利益を前回公表時点の210億円から、3分の1の69億円に減らした経緯がある。
不正問題については、弁護士による第三者委員会が調査しており、8月末に結果を公表する見通し。同行の融資では、シェアハウスだけでなく、中古1棟マンション投資向けでも不正があったとみられている。(柴田秀並)