鳥取城北の「ゆいP」、いつものスマイルでもり立てる——贯通日本资讯频道
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鳥取城北の「ゆいP」、いつものスマイルでもり立てる

(11日、高校野球 龍谷大平安3―2鳥取城北)


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2―2の同点で迎えた九回裏、2死三塁。鳥取城北の3年生・西村祐介は伝令役として、まん丸い笑顔でマウンドに走った。「落ち着いて、落ち着いて」。円陣はすぐに、笑顔の輪になった。


ニックネームは「ゆいP」。お笑い芸人「おかずクラブ」のゆいPに似ているから、1年生の時に先輩が名付けた。「親から『いつも笑っている』と言われる」。写真を撮る時も、真顔が出来ず、いつも白い歯がこぼれる。鳥取県大会でチームメートから「祐介スマイルで落ち着けたよ」と言われたのがうれしかった。


チームの盛り上げ役になろうと思ったのは、1年生の時だ。体重は95キロあり、一塁の守備は苦手だ。練習でミスしてふてくされていたら、先輩に言われた。「前を向いて、声を出せ。声に不調はないから」。落ち込まないと決め、いつも笑って大きな声を出そうと思った。


迎えた甲子園初戦。九回の円陣の直後、左翼線にサヨナラ安打を打たれ、勝利はならなかった。「自分は笑ってなきゃ……」。こらえようと思っても、止めどなく涙があふれた。三塁側のアルプススタンドで挨拶した後、2年生の泣きじゃくる後輩の肩を抱え「来年、またここに来いよ」と励ました。


満員の甲子園。大歓声は想像以上だった。攻撃時には三塁ベースコーチにも立ったが、自慢の声はかき消された。それでも「楽しめた」。最後は胸を張った。


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