(25日、高校野球鳥取大会決勝 鳥取城北8―0米子西)
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この日2本塁打を記録した鳥取城北の藤原颯大(そうだい、3年)の試合後の第一声は「びっくりしました」。それもそのはず、高校生活3年で初めてのアーチだった。5番打者は「第1号」を甲子園出場をかけた決勝の舞台で放つ勝負強さを見せた。
1点リードの四回、先頭打者として打席に。「なんとか塁に出ようと思った」。だが、2球目の内角高めの直球を引っ張った打球はぐんぐん伸びて右翼席へ。初めての経験に「ガッツポーズするのを忘れました」。
これで終わりではなかった。五回2死二塁で変化球をすくい上げ、リードを5点に広げる2点本塁打。今度は控えめに右手の拳をあげた。山木博之監督も「打撃は調子よかったですけど、まさか2本とは……。持っていますね」。
チームは今大会の5試合中4試合で8得点以上したが、準決勝までの本塁打は1本。藤原は「僕らは長打が持ち味じゃないので。甲子園では自分たちらしく、単打をつなげます」。(辻隆徳)