アメリカンフットボールの関東大学リーグが9月1日に開幕する。昨季の学生王者で2連覇を目指した日大は悪質タックル問題で参加が認められず、不在。早大、法大や戦力充実の中大と群雄割拠の様相だ。打倒日大を掲げて対戦を待ち望んでいたチームがある一方、甲子園ボウル(全日本大学選手権決勝)出場へ好機とみるチームもある。
「出場だけが目標じゃない」 日大アメフト新監督の決意
日大アメフト監督、舞台裏は 選手が「再建ビジョンは」
21日、東京都内のホテルで開幕前恒例の記者会見があり、1部7校の監督、選手らが集まった。昨季は8チームによる総当たりで7試合が組まれていたが、今季は6。「日大がいないのは複雑。ただ実力が拮抗(きっこう)しているだけにどの試合も気は抜けない。勝ち抜くのはしんどい」と昨年2位の早大・高岡監督は話す。
昨年3位の法大にとって日大は特別な相手だ。昨年はリーグ最終戦で唯一の白星を挙げた。LB寺林主将は「日大戦は僕らにとって早慶戦みたいなもの。日本一チームを倒して優勝したかっただけに残念。でも、一戦一戦を大事に戦っていきたい」と話す。
混戦を歓迎するのは立教大だ。DB森上主将はフィジカル面で上位校との差はあるとした上で、「それでも日大がいないのはチャンス。甲子園出場への可能性を追い求めていきたい」。1965年以来の古豪復活を目指す。(榊原一生)