愛知、岐阜両県警は21日、岐阜県池田町の集合住宅の一室で同日夕、殺害されたとみられる男性の遺体が見つかったと発表し、愛知県警津島署に殺人事件の合同捜査本部を設置。同日朝に、愛知県あま市のマンションで死亡していた別の男性との関係などを調べている。
発表によると、21日午前5時40分ごろ、愛知県あま市下萱津のマンションの一室で、住人の男性から「(知人が)自宅の風呂場で練炭自殺している」と110番通報があり、駆けつけた警察官が風呂場で、住所、職業不詳の原雄太さん(30)が死亡しているのを発見。遺体に目立った外傷はなく、近くには練炭が置かれていたという。
原さんが借りていた、岐阜県池田町の集合住宅の一室を訪れた捜査員が、施錠された室内に40~50歳代くらいとみられる男性が倒れて死亡しているのを見つけた。男性は下着姿で、現場の状況から殺害された可能性が高いと判断したという。捜査本部は、2人の遺体について、司法解剖し死因などを調べる。
池田町の現場マンションの住人の女性は、警察から白い国産車の目撃情報を尋ねられたという。「14日か15日の夜、近くで不審な白い車をみた。低速で走り、駐車場所も妙だった」と話した。
原さんの遺体が発見された愛知県あま市のマンションの住人の女性は「数カ月前、(現場の)部屋から中年男性と30代ぐらいの男性が連れだって出かけるのを見た。ただ近所づきあいはほぼない」と話した。