ジャカルタ・アジア大会で25日夜、陸上競技場のトラック内に野良猫が紛れ込む一幕があった。出場選手たちはスタート位置で足止めされながら、いなくなるまで笑顔で見守っていた。
ネコが現れたのは、女子100メートル障害の予選。観客の話や録画映像によると、トラック内に入り、ハードルをくぐるなどした。突然の「珍客」に歓声が上がり、スタート地点で準備していた日本の青木益未選手はネコを指さし、他の選手と一緒に笑顔を見せた。
TBSの中継では、アナウンサーが「割とジャカルタはそこらじゅうにネコがいるんですよね」と説明。ゴール付近を進むネコの様子をカメラがとらえると、「できればこのトラックの方に近づかないでいただきたい。ネコが聞いてくれるかわかりませんが」などと実況した。(ジャカルタ=野上英文)