高い殺傷能力を持つ爆薬を製造したなどとして、名古屋市緑区の大学1年の男子学生(19)が愛知県警に逮捕された事件で、男子学生が、当時在学していた高校から原料を持ち出した、と説明していることが捜査関係者への取材で分かった。
テロと同じ爆薬製造の疑い 大学生逮捕「興味あった」
男子学生の自宅から薬品類など押収 高性能爆薬製造事件
捜査関係者によると、男子学生は、爆薬の過酸化アセトン(TATP)と四硝酸エリスリトール(ETN)を製造したとされる2016~17年は高校生で、化学関係の部活動をしていた。逮捕後、原料について「多くは、通っていた高校から取ってきた」と、県警に説明したという。ほかにも、薬局やネットを通じて原料を購入していたとみられている。製造方法は、ネット上の情報や海外の論文を参考にした可能性があるという。
男子学生は今年3月、名古屋市内の公園で、製造したTATPを黒色火薬とともに爆発させたとみられているが、それ以前にも別の公園で爆発実験を複数回行い、実験の様子を撮影。動画をLINEのグループなどに投稿し、友人らに公開していたが、実験をとがめた友人もいたという。
家宅捜索では、男子学生の部屋…