北朝鮮の建国70周年に合わせて訪朝したアントニオ猪木参院議員が11日、日本に戻る経由地の中国・北京に到着し、空港で報道陣の取材に応じた。猪木氏によると、北朝鮮側は2020年の東京五輪について「参加する意向で、南北で一緒になって協力したい」などと猪木氏に伝えたという。
8日の李洙墉(リスヨン)・朝鮮労働党副委員長との会談について、猪木氏は「今、閉ざされてしまった状況で、(北朝鮮の)本音はどこにあるのかが大事」と話し、直接対話の意義を強調した。
拉致問題についてもやりとりしたと述べたが、「猪木先生だから話すけど、口外しないでくださいと言われた」と説明し、具体的な内容は明かさなかった。
猪木氏は「この状態(車いす)で行ったことに大変感動してくれた」とも語り、スポーツ交流を続けていく意向を示した。(北京=延与光貞)