シンガポールを舞台にアジアの超富裕層のぜいたくな生活ぶりを描いたハリウッド映画「クレイジー・リッチ!」が9月28日、日本で公開された。米国をはじめ世界各地でヒットしたが、原作者で映画の製作総指揮をとった作家のケビン・クワンさんが朝日新聞の電話インタビューに応じ、ヒットの理由などを語った。
映画のあらすじは、こうだ。生粋のニューヨーカーで中華系米国人のレイチェルは恋人ニックの故郷シンガポールを訪れて、初めてニックがアジア屈指の不動産王の御曹司だったと知る。排他的な社交界のしきたりや華人社会の複雑な人間関係、桁外れに豪華な暮らしぶりに戸惑いながら、数々の困難に立ちむかっていく――。
原作は、大金をはたいてペットの魚に整形手術を行う人やプライベートジェットでしか移動しない人など、一般的には知られていない華人富裕層のぜいたくな暮らしぶりを描いたことでも注目された。
興行収入、200億円超
そんなストーリーがなぜ欧米で受けたのか。クワンさんに原作や映画について聞いた。
――8月に米国で公開されると…