大阪府警富田林署から逃走し、加重逃走容疑で逮捕された樋田淳也容疑者(30)と自転車でともに行動していた男性(44)が、「(樋田容疑者が)いつもサングラスをかけていた」と説明していることが捜査関係者への取材でわかった。府警は身元の特定を防ぐ目的とみている。
捜査関係者らによると、樋田容疑者は9月29日午後5時55分ごろ、山口県周南市の道の駅で万引きを疑われ、警備員に声をかけられたが、その際もサングラスを着用。前日の28日、同県上関(かみのせき)町の道の駅で樋田容疑者とみられる男の姿が防犯カメラに映っており、サングラスをしたまま店内を歩き回っていた。
9月中旬~下旬に同県周防大島町に滞在していた樋田容疑者とみられる男は素顔で記念撮影に応じていたが、撮影した道の駅の支配人の岡崎竜一さん(54)は「ほかの人と話すときはサングラスをしていた」と証言。樋田容疑者と同行していた男性は9月上旬から一緒だったが、ずっとサングラスをかけていたという趣旨の説明をしていた。
樋田容疑者は自転車で日本を一周しているよう装い、逮捕時は丸刈りにしてひげをはやしていた。府警は逃走後、変装していることを想定して8種類の似顔絵を発表したが、サングラス姿も丸刈り姿も、その中にはなかった。