大阪府警は、仮想通貨の購入資金に流用した会社のカネを返すために必要だなどとして、息子になりすまして高齢女性から現金をだまし取ろうとした疑いで、府内の中学3年の少年(15)を詐欺未遂容疑の現行犯で4日に逮捕し、6日発表した。少年の認否は明らかにしていない。
福島署によると、少年は4日、何者かと共謀し、大阪市内の70代女性宅に数回、長男を装って「友達と友達の会社のお金を使って仮想通貨を買った」「社長にばれたので、今日中に返さないといけない」「200万円は用意できたので、300万円を何とかしてくれないか」などとうその電話をかけ、現金300万円をだまし取ろうとした疑い。
電話では、弁護士の秘書に現金を渡すよう要求。不審に思った女性から相談を受けた長女が長男本人に確認して事件が発覚し、女性はだまされたふりをして福島署の捜査に協力。同署員が4日午後6時ごろ、現金受け渡し場所の大阪市内の路上に弁護士の秘書を名乗って現れた少年を逮捕した。
同署は電話で女性と話したのは少年とは別の人物の可能性があるとみており、捜査している。