東京富士大学(東京都新宿区)の女子ソフトボール部の元部員の女性が70代の男性総監督からセクハラ被害を受けたとして東京地裁に訴えている問題で、総監督が18日付で辞任したことが分かった。31日付で大学職員も辞める。関係者によると、理由はいずれも「自己都合」という。
訴状によると、女性は2016年春ごろ、監督室で総監督のひざの上に30分ほど座らせられ、抱擁や体を触られるなどしたという。総監督は準備書面で、座らせたのは10~30秒程度で理由は「腰の痛みが強く立って見送ることがつらかったため」とし、抱擁などは否定していた。
女性の代理人は取材に「辞任は当然で、もっと早くやめるべきだった。引き続き、大学の責任も問いたい」と話した。大学側の代理人は「報告は受けたが詳細は聞いていない」とした。(土居新平)