昨年10月の元横綱日馬富士による傷害事件などを受け、日本相撲協会が設置した第三者委員会「暴力問題再発防止検討委員会」が19日、最終報告書を協会に提出した。角界には指導として暴力を容認する意識が根強く残っていると指摘。暴力が起こった場合に師匠、協会にきちんと報告される仕組みづくりや、処罰規定の整備などを協会に求めた。 相撲特集:どすこいタイムズ 第三者委は今年2月から約900人の全協会員には聞き取り、OB約900人にはアンケートを行い、過去40年間の暴力の実態を調べた。昨年暴力を受けたと答えた協会員は5・2%だった。被害者の約9割は1~3年目の若手で、兄弟子からの暴力が大半だった。 調査を踏まえ、第三者委は、「暴力問題規程」を新たに作り、暴力事案の報告の義務化と怠った場合の制裁の明確化を求めた。「開かれた相撲界」となるため、対策の中心となるコンプライアンス委員会に外部人材を登用し、特別な議決権を付与することも提案された。 東京都内で記者会見した但木敬一委員長(元検事総長)は「今後の鍵は協会。対策を部屋に任せることは許されない。情報が協会に集まる組織作りが求められる」と話した。今後、提言が生かされたか第三者に検証してもらうよう、協会に求めたという。 協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「指摘の全てを真摯(しんし)に受け止める。外部の意見を取り入れながら暴力の根絶に全力で取り組む」とコメントを出した。 ◇ 提言の骨子 ▽暴力根絶のため、親方の意識改革が不可欠。コミュニケーション能力向上などを図る研修の義務化、師匠・年寄の資格要件の厳格化をする ▽指導的立場にある親方らによる暴力の黙認、看過も処分対象にする。師匠が暴力を把握した場合、協会への報告を義務化する ▽関取向けの研修を新設し、付け人との接し方、マスコミへの対応方法を学ばせる ▽協会コンプライアンス委員会に外部有識者を過半数登用するなどし、各部屋のモニタリングを実施 ▽部屋の垣根を越えた過度に親密な交際は過度な上下関係につながる可能性があり、禁止 ▽外国出身力士の不祥事が多い。文化や日本語の学習などでバックアップ体制を整える ▽長く在位した横綱による品格を欠いた言動があり、横綱審議委員会の特別指導が必要。昇進時にも自覚を促す指導がされて当然 |
「角界、暴力容認の意識根強い」 第三者委が最終報告書
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