日本相撲協会の理事会は1日、東京・国技館で臨時会合を開き、貴乃花部屋の力士と床山、世話人の計10人が千賀ノ浦部屋に移籍することを承認した。これに伴い貴乃花部屋の消滅と、師匠だった元横綱、貴乃花親方(46)=本名・花田光司=の退職が確定した。
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貴乃花親方は先月25日、代理人弁護士を通じて協会に退職届を提出。その日に開いた記者会見で、元横綱日馬富士の傷害事件を巡る協会の調査などに疑義があるとして内閣府に提出した告発状について、内容が事実無根であったことを認めるよう協会から強要されたと主張。「真実を曲げて、告発は事実無根だと認めることはできない」と退職の理由を挙げていた。
これに対し、協会は「圧力をかけた事実はない」などと反論。退職を届け出た文書の形式に不備があるとして受理せず。移籍に関しても、受け入れ先の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と十分な調整ができていないとして、27日の理事会での審議を見送っていた。
しかしその後、貴乃花親方側から正式書類が届き、この日の審議に至った。