リンナイが直販サイト限定で白いガステーブルコンロを売っている。ガス器具は汚れの目立たない濃い色が定番。しかし、2011年の発売から継続的に人気を集め、9月に4代目の製品を発売。10月にはシリーズ初の級モデルを売り出した。
本体が白色なのは、量販店で売る製品と差別化するため。販売実績は非公表だが、珍しい色合いや、台所が明るくなる効果が好評という。
4代目「ホワロ」は税抜き2万2545円。コンロを2口備え、火勢を調節するつまみは4種類から選べる。前のモデルで2割強だった男性客を増やそうと、落ち着いた黒色をつまみの選択肢に加えた。「3代目」に続き、パンを焼くトースター機能も搭載。家電の数を減らしたい一人暮らしの若者を意識した。
扱いを直販サイト「リンナイスタイル」に限定するのは、消費者の好みをじかに知るためだ。12年発売の2代目は、ピンクやオレンジなど10色以上からつまみを選べるようにした。好まれる色合いを購入者の年代や性別ごとにデータ化し、その後の製品開発に反映させた。
10月にはタイマー機能などをつけた上級モデル「ホワロシープラス」(税抜き5万1800円)も投入した。白いデザインを好きになった共働き世帯などの購入を見込んでいる。リンナイはホワロで得た知見を厨房(ちゅうぼう)機器の開発チームで共有。消費者に選ばれる製品の開発に役立てるという。(山本知弘)