「餃子の王将」を展開する王将フードサービスが、スマートフォンでテイクアウトの予約ができるサービスを直営店で始めている。10月に予定される消費増税後、持ち帰りには軽減税率が適用されることから、料理をすぐに持ち帰りたい客のニーズに応える。
5月から全国の直営516店のほぼすべてに導入した。王将の専用サイトで予約し、クレジットカードでも支払える。
料理の持ち帰りはこれまで、電話による予約か店頭での注文しか受け付けていなかった。配達は人手不足により自前ではできないため、東京と大阪、京都だけで提携企業のサービスとしてあった。
こうしたテイクアウトの注文は売り上げの17%を占めており、今後はさらに5~10%ほど増やしていきたいという。渡辺直人社長は15日の決算会見で「(増税後は)テイクアウトの比率が高まる。プラスの要因ととらえ、デリバリーとあわせて拡大したい」と語った。(橋本拓樹)