キッコーマンは、日本の食の豊かさを伝えるライブ型レストラン「キッコーマン ライブキッチン東京」を11月1日に東京・有楽町にオープンする。料理人の料理解説を人工知能(AI)が即座に翻訳するシステム「ライブトーク」を導入し、訪日外国人も楽しめる店をめざす。
「ライブトーク」は富士通が開発し、レストランでの導入は初めて。シェフがキッチンに立ちながら食材の紹介や調理の説明をして、これらを英語や中国語など20言語に翻訳する。内容は客のタブレット端末に文章で表示される。キッコーマンの堀切功章社長は「食文化の国際交流を進めるという考え方を具体的に表現した」と話す。
提供する料理は、和食を中心にフレンチやイタリアン、中華料理などを組み合わせたコース。月替わりで異なるジャンルの2~3人の有名なシェフが協力してつくり、食材には全国各地の特産品を用いる。
11月は和食の村田吉弘さんやフランス料理の三国清三さん、中華料理の脇屋友詞さんがタッグを組み、京都の食材を使う。全席禁煙で、完全予約制。コースは1人1万円~1万5千円(税込み)。別にサービス料が10%かかる。(長橋亮文)