横浜市で28日夜、路線バスが乗用車に追突するなどして1人が死亡、6人が重軽傷を負った事故で、神奈川県警は30日、神奈川中央交通(本社・神奈川県平塚市)のバスの運転手、平敬文容疑者(50)=横浜市戸塚区=を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで逮捕し、発表した。平容疑者は容疑を認め、「被害者には大変申し訳ないことをした。もう運転しない」と話しているという。
県警によると、平容疑者は28日午後9時20分ごろ、横浜市西区桜木町4丁目の国道16号でバスを運転中、信号待ちをしていた乗用車に追突。乗客の高校1年秋場璃雄(りお)さん(16)=横浜市都筑区=を死亡させたほか、乗客2人に重軽傷を負わせた疑いがある。
神奈川中央交通は29日、平容疑者が走行中に意識を失っていたとの情報があると国土交通省に報告していた。国交省関東運輸局は29日午後、同社に監査に入った。業務開始前の点呼や勤務状況などを調べたという。県警によると、現場付近にはブレーキ痕がみつかっていないといい、意識の有無を含めて事故原因を調べる。ほかの負傷者との関連についても捜査するという。